うめもりの想い

01ハートの芽生え

うめもりの想いを発芽させてくれた、
極限の状態に暮らす少女たちからのギフト。

株式会社梅守本店の創業者である代表取締役社長の梅守康之は、奈良の地に生まれ、幼少の頃から父の商いを手伝うことで「商い」の基本と面白さを身につけていきました。
そして、平成のはじまりに回転寿司のフランチャイズオーナーとして独立。 いい時悪い時、紆余曲折ありましたが、商いの才能を遺憾なく発揮し、乗り越えていきます。

康之は娘を4人授かっていました。四女は、15歳の時に生死にかかわる大病を患い、入院生活を余儀なくされます。そこには、出身地や学年は違えど、彼女と同じ境遇の子どもたちがいました。お友だちが天国に旅立ってしまうこともあり、常に死の影と戦いながら治療する日々。そんな彼女たちの日課は、グルメ雑誌を読むことでした。「元気になったら通天閣の串カツ店に行こう」「心斎橋のみたらし団子を食べよう」と語り合う姿を見て、康之は気づきます。

時には仕事に追われてお腹を満たすためにすませ、時には自由に食べたいものを食べる。自分たちにとって当たり前に毎日3食「食べる」という行為は、この子たちにとっては「生きる希望」であり、「明日への勇気」だったということに。
そう、「食べる」ことは「未来への夢」なのです。

「彼女たちを『食べる』ことで笑顔にすることはできないか」

病院で迎えたクリスマスイブ。
康之は、四女にも子どもたちにも少しでも笑顔になってもらいたいという想いで、病室で手巻き寿司パーティーを開催します。「いただきます!」。楽しみながら笑顔でお寿司を頬張る彼女たちの姿に、心の中で喜びの涙を流しました。

うめもりが、和の魂のめざめで自らの商いの次元を高めた瞬間でした。
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